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君と僕の好きなもの。
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ピロロ~ンとメールが届く。ホームページを作り直したからなのか、ホームページ経由でのウェルカムボード制作の問い合わせが何件かあった。果てしなく広がるネットの世界から、よくもまぁ、僕のイラストに辿り着いてくれたことに感謝!ネットを生み出してくれた人々に敬礼!ネットサーフィン万歳!

ウェルカムボードを描くにあたり、いつも新郎新婦の好きなモノやコトを聞くようにしている。例えば好きな色や好きな場所、好きなスポーツや好きな食べ物。今回も同じようにお聞きする。お二人の好きなものが、細かく丁寧に書かれた返信メールをふむふむと眺めながら、イラストの内容を考える。新郎の好きなものと、新婦の好きなもの、それぞれにいろいろあるようだけれど、何点かは好きなものが共通している。お互いの好きなものをグチャっと詰め込んで、こんな爽やかな絵面になるなんて。なんてナイスカップルなんだろう。

学生の頃、好きだった子の好きな音楽を好きになったり、好きだった子が好きだという映画を好きになったりした覚えがある。好きな人の好きなモノを好きになって、相手の気を引くような女々しい男には決してなるまい!と思う気持ちとは裏腹に、なんの違和感も無く、あっさりと好きになってしまっていた気がする。その反面、仲のいい友達の好きなものって意外と知らない。あいつの好きな色、あの子の好きな歌、あの人の好きな場所。それでもまぁ、何年も変わらずつき合っているわけで。あまりお互いを知り過ぎない方が、うまくやっていけるのかなぁと思ったり。きっと好きが多すぎても、好きが少な過ぎても、ダメなんだろうな。

そんなこんなで、惚れた腫れたにうつつを抜かし、甘酸っぱい気持ちなっているような歳でもないけれど。異性同性問わず、誰かを好きにることで、自分の中に好きなものが、ひとつ、またひとつ増えていくことは、ただそれだけで、とても幸せなことなんだなぁと思う、34歳(正確には33歳10ヶ月)、独身、冬のはじまり。

これからも、多くの『好き』を共有できることが、幸せに感じられる日々を。ご結婚おめでとうございます。

(この投稿で『好き』という言葉を30回も使っています。年甲斐もなく、なんかすみません)
 
 
 
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by monday_panda | 2014-11-07 18:18 | illustration | Comments(0)
涙がキラリ。
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先週末、友達が結婚した。本当によく喋りよく笑う女の子。彼女は僕の友達の幼なじみ。そのつながりで10代の終わり頃から、ちょくちょく顔を合わすようになった。よく友達と彼女と3人で夜の東京をあてもなく、あっちへこっちへドライブした。運転席の友達と、助手席の彼女のしょうもないやりとりを、後部座席で頷くでも突っ込むでもなく、ただなんとなく聞いていた気がする。それはなんだかんだ心地のいい時間だった。

20代の頃、お正月は東京に住んでいる讃岐っ子数人で、車に乗り合わせて香川に帰ることが常だった。10時間の車移動なんて楽勝だった。まだまだみんな若かった。年明けにみんなで香川から東京へ戻っている車中。夜遅くに香川を出て、東京まではまだまだ距離のある高速道路の上。ずっとワイワイと、どうでもいい話しをしていた時。カーステからあるバンドの歌が流れてきた。『この歌すき』と彼女。当時、テレビでもラジオからもよく流れていた曲だった。おかんへの感謝の気持ちをストレートに歌った曲。男連中はなんとなぁく聞いていたけれど、『もっかいかけて』と言った彼女の声は鼻声だった。大きな瞳には涙がキラリ。みんなでその涙を茶化した気がする。本人も忘れているであろう、そんななんでもない場面を、今でも覚えている。普段はペチャクチャケラケラ、そんな擬音語がピッタリな彼女の、意外な一面を見たからかもしれない。

結婚して家族が増えることで、母や父へのありがとうの気持ちは、今までよりも具体的なものになるんだと思う。あの時の涙の理由も、彼女の中で、もっとはっきりとした意味を持ち始める気もする。親を想って泣くことが、この先何度あるだろう。でもそれが決して悲しい涙ではなく、あたたかく優しいものだったとしても、やっぱり親には笑った顔を見せるのが一番だ。なんて思う。だからいつもと変わらず、ペチャクチャケラケラと笑顔に溢れた結婚生活を。結婚おめでとう。
 
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by monday_panda | 2014-03-02 13:37 | illustration | Comments(0)
天高く馬肥ゆる秋。
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過日、お友達のイラストレーターのあやちゃんが結婚した。式用にウェルカムボードを頼まれるも、彼女とは同じ稼業。じんわりとしたプレッシャーを感じるわけで。

彼女に初めて会ったのは、お互いまだ肌がツヤツヤでプニプニしていた10代の終わり。北陸にある小さな美術大学のきったない教室だった。たった20人のクラス。顔ぶれも変わらないまま4年間を共にする。男女比は1:3。必然的に女子の友達の方が多くなる。ちっちゃなコミュニティー。ちっちゃな世界。いろいろと窮屈である。そのせいか僕らのクラスは、大学生っぽくないドライな付き合いだったように思う。それでも、お互い人付き合いが苦手なもん同士、仲良くなるのにさほど時間はかからなかった。きっと金沢というおだやかな土地柄も、二人を近づけるのに適した環境だったようにも思う。

あれから十数年。十年もあれば人生の岐路にも何度かは立つわけで。いつのまにか、二人ともイラストを描いて暮らしている。社会に出て環境も変わると、どうしても旧友とは疎遠になりがちだけれど、彼女とはなんだかんだ顔を合わせている。そこらへんの喫茶店でズルズルと茶をすすりながら、伏し目がちにボソボソと何でもない話をする。それは今も昔もとても大切な時間だ。

季節は秋。街はゆっくりと色づき始めた。彼女の恋心も見事に実りの秋を迎えたということか。
人生を四季に置き換えるなら、今、僕らは夏休みのまっただ中だと思う。思い切り枝をのばし、葉を広げている。夏の日差しに灼かれ、風に吹かれ、雨にうたれ、少しずつ少しずつ逞しくなっている。がむしゃらに夏を駆け抜ければ、きっと鮮やかに色づき、豊かな実りの秋を迎えることになるだろう。なんて、そんな使い古された、単純でペラッペラッなお話しではないだろうけども。色づく前に虫に喰われて穴があいたり、実る前に鳥につつかれて地面に落ちたりと、大変なことの方が多いんだろうけども。とにもかくにも、実り多き結婚生活を。結婚おめでとう。
 
 
 
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by monday_panda | 2013-10-22 11:15 | illustration | Comments(2)
クズは卒業です。
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【くず/屑】
1. 物のかけらや切れ端などで役に立たないもの。
2. いい部分を取ったあとの残りかす。
3. 役に立たない人のたとえ。
辞書で『くず』を引いてみるとこんな意味がある。

先週末、友達が結婚した。同い年である彼に出会ったのは30歳の冬だった。まだ知り合って3年目。いちいちリアクションがオーバーで、大きな声でよく笑う。愛すべきバカヤロー。憎めないヤツ。そんな誰からも好かれる人柄のせいか、人見知りの僕にしては珍しく、出会ってすぐに打ち解けられた。彼に会うのはだいたいが夜。酒の匂いのぷんぷんする、夜の中だ。街灯に群がり、バチバチと一瞬で命を落としていく蛾や蝿のように、夜の街の灯りの下に威勢よく集まっては、居酒屋の椅子で、カラオケのソファで、盛り場の道端で、何度膝をつき崩れ落ちただろう。カラータイマーがギュンギュン鳴り始める朝方、無駄なカレーやラーメンを何度食べただろう。そんな時、僕たちは何の役にも立たない社会の切れ端みたいなもんだったのかもしれない。飲食店の裏口に投げ捨てられカラスに突つかれるだけの、残りかすみたいなもんだったのかもしれない。毎度毎度、僕らは僕ら自身を嘲笑しては『クズだ』なんて言ってみる。そして少しだけラクになっている。

でもこの一年ほど、そんな彼が、結婚する花嫁さんのために、多くの時間を費やし、大きな愛情を傾け、友人たちの力も借り、全力で作り上げてきた結婚式までの行程をすぐ側で見てきた。なんだかどうして胸が熱くなる。役に立たないなんて嘘だ。クズなんてのは嘘だ。これから歩み始める二人の人生。踏み出す一歩に迷った時、その『クズ』はきっと、明るい方へ二人を導く道しるべにもなりうる、重要なパンくずだ。また心が少し疲れてしまった時、その『クズ』はきっと、二人の心を癒し満たすであろう、美しい星屑だ。クズはクズでも、役に立たないクズじゃない。.....なんてな。

もう、ただのクズは卒業です。卒業おめでとう。そして結婚おめでとう。
 
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by monday_panda | 2013-10-02 03:12 | illustration | Comments(0)
フーテンとマドンナ。
 あっという間に、2013年も2ヶ月が過ぎた。今年になってもうすでに、4組から『結婚するよ!』と報告があった。なんだかハイペース。ついて行けない。そもそもスタートラインにも立っていなかった僕は、沿道で大きく旗を振りながら、無責任に声援を送る役に徹している。『頑張れっ!頑張れ〜!』と。一番頑張らなければいけないのは、自分だということに気づかないふりをして。

 そんなことはさておき、昨年の秋、めずらしく友人・知人ではない方からウェルカムボードのご依頼があった。新婦さんがネットで僕のイラストを見つけ、気に入ってくれたようで、お声がけ頂いた。ありがたい。まったく更新していないけど、ホームページを作っておいたのも無駄じゃなかった。
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 三十路前後の年頃の人には珍しく、夫婦そろってかなりの寅さんフリークだという。ということで、寅さんテイストを絵の中に入れて欲しいというリクエスト。『どうせおいらはヤクザな兄貴〜 わかっちゃいるんだ妹よ〜♪』なんて口ずさみながら、どうしようかな〜と考える。“男はつらいよ”のマドンナ役で一番に思い浮かぶのは、やっぱり浅丘ルリ子が演じるリリーだ。リリーの出演回の内容や画像をあれこれ調べた結果、新郎を寅さん、新婦をリリーに見立てて映画のポスターっぽく描くことにした。制作途中、確認のために送ったイラストを見た新郎さんから『絵を見てて、仕事の疲れが吹っ飛びました』という嬉しい言葉をいただく。僕はというと、その言葉が聞けただけで一瞬で疲れが吹っ飛びました。

 いつもいつもマドンナに簡単に惚れちまっては、結局、あっけなく失恋してばかりの寅さんだけども。そんなどうしようもない寅さんを、いつも温かく大きな愛情を持って迎える“とらや”の人々のような、幸せに満ち溢れた家庭を築いてって下さい。ご結婚おめでとうございます。
 
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by monday_panda | 2013-03-02 03:27 | illustration | Comments(0)
おまえを嫁にもらう前に。
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 もう昨年の夏の話になりますが、高校の同級生が結婚した。これで仲のいい東京組の女性陣は、み~んなきれいさっぱり嫁いでいった。示し合わせたように、30歳を目安にトントントンと。いやいや、ほんと素晴らしい。取り残されたのは、どうしようもねぇ男連中ばっかりか。もちろん自分も含めである。

 結婚するにあたり、お友達にウェルカムボードや席次表を依頼された。その打ち合わせの席で、旦那さんにお会いした。ニコニコとした笑顔が印象的な好青年。人当たりがよくて、嫁のことをたてる、とても優しい年下の男の子だった。会って数分で、尻に敷かれてることがよく分かる。これが“かかあ天下”ってやつか。でもそれが二人にとって心地のいい関係なんだろうなとも思う。二人の掛け合いを見ていると夫婦漫才のようで微笑ましい。讃岐の女性みんながみんな強いとは思わないけれど、まわりの友達は肝っ玉かあさんタイプの子が多い。たぶんこれくらいマイルドな男性の方が、家庭内も上手くまわるんだろうなと思ったり。旦那さんに好きな女性のタイプを聞くと『サザエさんみたいな人』という答えが返ってきた。“あぁ~なるほど”と妙に納得。ほんと、いい旦那を捕まえたもんだ。

 時は西暦2013年。かつて大ヒットした、さだまさしの『関白宣言』の歌詞のように、亭主関白な夫婦像、結婚観なんてものは時代とともにすっかりと形を変えた。“黙って俺について来い!”というより“黙っておまえについて行く!”ってのも、今の時代の気分なんだろうな。なんにしろ、磯野家のような幸せで愉快な家庭を築いてください。結婚おめでとう。
 
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by monday_panda | 2013-02-12 22:00 | illustration | Comments(0)
ワインディング・ウェディング・ロード。
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ケータイやパソコン、メールやらSNSのせいか、おかげか。何年も会ってない友達とも、普段から会っているような感覚に陥りがちで、たまに会うと意外に会ってなかったことに驚く。便利だけど、やっぱり面と向かって話さないと、分からないことが多すぎる。先日、高校の友達と茶をしばきに行く。待ち合わせ場所近くの本屋でぼーっと立ち読みをしていると、かわいいちびっ子を腕に抱いた友達がやって来た。前に会った時はまだ結婚もしてなかったはずなのに。見慣れない姿に違和感を感じるも、もう立派に母親の風格を漂わせている。よくよく考えると1年半以上も会っていなかった。1年半ってのはそれだけの時間なんだ。恋人から妻になり、母になり。一生の中でも強く濃く大胆に描かれる、替えのきかない鮮やかな時間なんだ。ちびっ子と荷物で手いっぱいの彼女にかわって、ベビーカーをおす僕をにやにや見ながら『タローもいつかはそんな日が来るんやろなぁ』と言う彼女。『そーやなぁ』と答えてはみたけど、僕にはそんなキラキラした“いつか”が見えません。
 
そんな友達から『はい、これ〜』と渡されたTシャツ。彼女が結婚する時に描いてと頼まれたイラストは、ウェルカムボードではなくウェルカムTシャツになりました。式に参列した友人達には強制的に配布したそうです。貰った方はなかなか着る場面が限られるとは思いますが、ウェルカムTシャツもありだと思います。連日の熱帯夜を快適に過ごす、寝間着にはもってこいです。なんだか愛に溢れた夢が見られそうです。
 
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by monday_panda | 2012-08-24 09:15 | illustration | Comments(0)
足るを知る。
昨年の5月、秋田を訪れた時の話。秋田に暮らす先輩と飲んだあと、ホテルへ向かう帰り道、なんとなく聞いてみた。『秋田の生活はどうですか?』と。『ん〜、そうやなぁ』と少し考えたあと『“足るを知る”ってことを知ったかなぁ』という答えが返ってきた。多くは語らずとも、その短い言葉の中に、この土地でしっかりと生きる日々を感じることが出来る。遮るもののない、深い夜空に広がる満天の星を見上げると、その言葉の本当のところが少しは分かる気がした。何をしてようと、どこで暮らそうと、誰といようと、どこに向かおうと、不満や不安は影みたいにくっついてくる。微かな光があれば、どうしても影は生まれる。月明かりに照らされる夜も、朝焼けに包まれる朝も。そういえば大好きなバンドのボーカルが言っていた。『幸せを手に入れるんじゃない。幸せを感じることのできる心を手に入れるんだ!』みたいなことを。“足るを知る”の本質はそんなところにあるのかもしれない。
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ということで先輩が結婚するので、久しぶりにウェルカムボードを描かせていただきました。ご結婚おめでとうございます。電話で少し二人のお話を聞いて、サラサラとメモ。その後、チャラチャラとアイデアスケッチ。その後、シャカシャカと確認用のラフスケッチ。その後、ガリガリと本番作成、なんて流れでいつもやっております。友人知人のみならず結婚をお考えのみなさま、今はそんな予定ないけど、いつかは必ず結婚するぞー!というみなさま、そこそこお手頃なお値段で、いまだ結婚の歓びと痛みには無関係な栄元が、とびきりのハッピーとスマイルをお届けいたしますよー。まーそんなにワルい買い物じゃぁないと思います。
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by monday_panda | 2012-08-21 05:32 | illustration | Comments(0)
そのぬくもりで。
2011年。六組目!

高校のサッカー部の友達がめでたくご結婚。今年最後のウェルカムボードを描かせてもらう。新郎からめずらしく電話がかかって来たのは10月の頭。ケータイの画面に名前が出た瞬間に、『あっ、たぶん結婚報告やなぁ』と勝手に決めつけて通話ボタンを押す。『よぉー、久しぶり』『おぉ、どしたん?』と久々に電話してきたわりには、当たり障りのない話しばかりで時間だけが過ぎて行く。なかなか本題を伝えようとしない新郎に『ほんで、いつ結婚するん?』と聞いてみる。『そうそう、その電話なんや』と新郎。結婚の『け』の字も感じさせない俺に、気でも使ってくれたのだろうか?あぁ...その優しさがイテぇよ...orz
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そして先週末、披露宴に出席するために一年ぶりの香川へ。式場へ入ると、ずらりと並ぶいつもと変わらない地元組の顔ぶれ。もうみんな立派にパパになってたり、旦那になってたり。とはいえ、このメンバーが揃うと一瞬にして高校時代へタイムスリップ。ペラペラ、ゲラゲラ、グビグビ、プカプカ。この日のふたりをとりまく、心地よいぬくもりに促され、よく喋り、よく笑い、よく吞んだ。

深夜3時。まだ幸せの余韻を引きずったまま、実家への道をひとり歩く。18年間過ごした香川の夜は、驚くほど真っ暗で静かだ。10メートル先の暗闇へコツコツと革靴の音を響かせると、時折、寝ぼけた犬が二度三度遠くから声をあげる。見上げた視界には山と空の境界がうっすらとやわらかな曲線を描き、その端から端までを力強い星空が占拠する。雪が降りそうなピリッとした風が、山から勢いよく吹きつけ酔いを覚まそうとする。香川の冬に降る雪は、地面に触れるとすぐに消えてしまう。小学生の頃、ふわふわと乾いた風に舞う雪を見ながら『とけるな!とけるな!』と呪文のように念じていた。もうそんなことを願うこともなくなったけれど、この冬の雪もまたいつものように、あっという間にとけてなくなるんだろう。今年は、この日のふたりの、まぁるい温かなぬくもりで。冷めることのない、そのぬくもりで。結婚おめでとう。
 

一緒に参列した漫画家の友達のブログもどうぞ→ 西山 田(にしやま でん)公式ブログ
 
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by monday_panda | 2011-12-10 05:40 | illustration | Comments(2)
幸せの色で塗りつぶせ。
2011年。五組目!

高校からのお絵描き仲間の一人が嫁にいくということで、先日、大阪は天満橋での結婚式に参列してきた。浪人時代にいつもたむろしていた、懐かしの天満橋の百貨店はもう閉館してしまったらしい。十年一昔。街も人も雲のように形や色を変え静かに流れる。

高校時代に美術の道を志した仲良し四人組の一人。2年前に四人で集まった時はみんな結婚なんて他人事だったのに、やっぱり三十路ってのは何かしらのターニングポイントなんだろうな。浮いた話のない年頃の愛娘を心配したおばちゃんに『あんた、あの娘もらってやってよ~』と冗談まじりに言われたこともあったっけ。ステキな旦那さんの隣で、いつも以上にニコニコしている彼女の笑顔が見れて、ほんとよかったなぁと思う。それと、花嫁以上にニコニコしているおばちゃんの幸せそうな顔が見れて、ほんとよかったなぁと思う。
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ウェブデザイナーとアーティストとしての顔を持つ花嫁。彼女の描く絵は、独創的で、カラフルで、力強くて、見る人をハッピーにする。面と向かって言いはしないけど、高校の頃から『真似できんなー。素敵やなー。』と思っていた。彼女はブライダル関係の作品をメインに描いているということもあり、『ウェルカムボード頼むわー!』と依頼されるも、多少プレッシャーを感じる。今まで何百組という方達の幸せを祝い描いてきた、ウェルカムボードのスペシャリストである彼女に、気に入ってもらえるもんを描かんとな~と。開いたスケッチブックの新しいページは、しばらく真っ白なままだった。

『二人がビール持ってて、ハッピーな感じで動物入ってたらあとオマカセ』というリクエストに、大阪を代表するランドマークと大阪のゴチャゴチャした街の感じをプラスした、↑ こんな賑やかなイラストでお応えする。

披露宴が始まって5分も経たないうちに、新郎新婦とも自分の席にいない。ビール瓶片手に、綺麗なドレスを引きずって会場中を飲み歩いている。『おっきな飲み会やと思って来てよ!』と言っていた新婦。その通りの光景が広がる。彼女の描く絵のような、ディープでカラフルでハッピーな空気で、会場は塗りあげられていく。これから二人で過ごす時間や空間も、この日みたいな、あったかくて鮮やかな色で塗り重ねていっておくれ。色褪せたり、はがれたりしても明るい色で塗りつぶしてっておくれ。結婚おめでとう。
 
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by monday_panda | 2011-11-01 00:07 | illustration | Comments(2)



イラストレーター栄元太郎のブログ。イラストや写真や言葉。溜まったものを、ぽこぽことアウトプット。
by monday_panda
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