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シネマホリック 2
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先日、映画館で観た『ブルックリン』。
重く低く垂れ込めた雲が静かに流れていくような、心のゆらぎ、機微。
雲の切れ間から差す陽の光に包み込まれたような、あざやかなラストシーン。
よかった。
明日はファーストデイ。映画に行きたい。
 
 
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by monday_panda | 2016-07-31 22:16 | movie | Comments(0)
やれやれ。
土曜日。昼下がり。休日のゆるりとした三両編成の多摩川線の車内。次の次の駅で乗り換え、僕は横浜へ向かう。人もまばらな座席。光が回る。前の席。膝に置いた文庫本に視線を走らせる同い年くらいの女性。車内アナウンスが流れ、パタンと本を閉じ、すっとホームへ降りてゆく。ビニールハウスのように冬の繊細な陽射しで、ぽかぽかと暖められた車内をリセットするかのように、乾いた冷たい風が一瞬吹き込み、頭の奥の方のモヤモヤを少し軽くする。彼女が手にしていた本のタイトルは『ノルウェイの森』

別に村上春樹崇拝者ではない。その著書のすべてを読んできたわけでもない。正直、マンガしか読んでこなかった10代。その終わりに、小説、読書、活字、本というモノを、本当の意味での読書体験というモノを、僕に叩き付けたのが『ノルウェイの森』だった。そんな気がする。だからというわけではないけれど、この作品に対して少し特別な意識があるのかもしれない。きっと、そんな読者が日本のあちらこちらにいるわけで。だから、わき上がる賛否両論。
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友達と一緒に『ノルウェイの森』を見にいく。優しくない海風に煽られ、赤レンガをひやかし、キラキラと丁寧に無機質に飾りつけられたイルミネーションが本領を発揮し始める時間、スクリーンの真ん前に陣取り、見たいような見たくないようなそんな心持ちで、上映を心待ちにする。開始10分。わからない。原作をそのまんま忠実に、再現するするくらいなら映像化する意味はない。新しい要素や違った見せ方だけに焦点を合わせても面白くはない。ブチ、ブチと途切れ途切れ、点と点がつながっていない感覚。『やれやれ、早く終わればいいのにな』と思ってしまった。隣の席の友達は『気分が悪くなった』とぼやいていた。ほんと、やれやれ、だ。

答えは否。あくまで、原作びいきの人間の感想として。たぶん古本屋でボロボロの一冊100円の上下巻を購入し、頭の中に生まれてくるイメージを鑑賞した方が100倍楽しめる。もちろん、BGMはビートルズの『ノルウェーの森』で。
 
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by monday_panda | 2010-12-21 01:01 | movie | Comments(6)
ハローワークのちシネマ。
8月になってようやく就職活動開始。求人サイトをチェックしてみたり、ハローワークに行ってみたり、ぼちぼちやってみたりする。飽きたら(飽きてたらダメなんだろうけど)イラスト描いてみたり、散歩に行ってみたり、映画を観てみたり、映画を観てばかり。今のうちに、詰め込めるもんはとにかく詰め込んでおこうかと。
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ゆれる / 監督:西川美和/出演:オダギリジョー・香川照之・真木よう子
→肉親の持つ、他人には分からないその微妙な距離感、潜む凶器。香川照之すごい。

おとうと / 監督:山田洋次/出演:吉永小百合・笑福亭鶴瓶・蒼井優
→最近の鶴瓶が好きだ。やっぱり日本人なのか、山田洋次の映画を見ると心が和む。

萌の朱雀 / 監督:河瀬直美/出演:國村隼・尾野真千子・和泉幸子
→殯の森もそうだったけど、この人の作品はとても自然が大きい。すべての意味で。

インスタント沼 / 監督:三木聡/出演:麻生久美子・風間杜夫・加瀬亮
→好きな芸能人は麻生久美子です。と言う友達が多い。それ、分かる気がする。

ROOKIES -卒業- / 監督:平川雄一朗/出演:佐藤隆太・市原隼人・小出恵介
→やっぱり森田先生の漫画には到底かなわない。夢にときめけ!明日にきらめけ!!

パーマネント野ばら / 監督:吉田大八/出演:菅野美穂・江口洋介・夏木マリ
→女の子の映画。高知の風景に佇む菅野美穂の、危うい美しさにキューンとなる。

色即ぜねれいしょん / 監督:田口トモロヲ/出演:渡辺大地・岸田繁
→高校時代が蘇ってくるような、何も知らないことの強さや弱さが、とても痛い。

人のセックスを笑うな / 監督:井口奈巳/出演:永作博美・松山ケンイチ・蒼井優
→僕の通っていた美大には永作博美みたいな綺麗な先生はいなかった。残念。

サッドヴァケイション / 監督:青山真治/出演:浅野忠信・宮崎あおい・石田えり
→人は何かしら闇を背負って生きてく。久々の浅野忠信作品。やっぱカッコいい。

ほっこまい 高松純情シネマ / 監督:高嶋弘/出演:柳田龍馬・大西節子
→これは残念ながら中学生日記みたいだった。讃岐弁はなかなかよかったけど。

ウルトラミラクルラブストーリー / 監督:横浜聡子/出演:松山ケンイチ
→ウルトラでミラクルなラブストーリーなんて、一生に一度あるかないかだよなぁ。
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子猫をお願い / 監督:チョン・ジェウン/出演:ペ・ドゥナ / イ・ヨウォン ★
→女子&青春映画。例えばリンダリンダリンダとか、僕はこの手の作品に弱い。

春の日のクマは好きですか? / 監督:ヨン・イ/出演:ペ・ドゥナ / キム・ナムジン
→恋する乙女は美しい。ペ・ドゥナがとってもキュート。図書館に通いたくなる。

Pink Flamingos / 監督:John Waters/出演:Divine
→昔、好きだった子がこの映画凄いよ!と言っていた。最高にお下劣。最低で最高。

潜水服は蝶の夢を見る / 監督:Julian Schnabel/出演:Mathieu Amalric
→映像はキレイ。視点もおもしろい。ただ見た時期が悪かった。ズーンっておちた。

COFFEE AND CIGARETTES / 監督:Jim Jarmusch/出演:Roberto Benigni ★
→コーヒーとタバコはベストカップル。そして実のないどうでもいい会話も最高だ。

なんだかいろいろ、なかなかどうして、映画みたいにうまくはいかないぜ。
 
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by monday_panda | 2010-08-18 20:57 | movie | Comments(2)
男の子の永遠のアイドル。
ドロドロに溶けてしまいそうな陽気だった日曜日、イラストレーターのお友達に"映画の試写会が当たったんでどうですかー?"と誘われ、お昼過ぎに新橋のヤクルトホールへ向かう。8月から公開される"ヒックとドラゴン"というドリームワークスのアニメを観る。

試写会って初めて行くけれど、意外とみなさん活用しているようで、家族にカップル、年輩のご夫婦にお一人様と、たくさんの人が暑い中長蛇の列を作っていた。お友達も"3通応募したら1つ当たった"と言っていたので、けっこうな高確率で無料で映画を楽しめるようだ。増税だ!10%だ!と低所得者にはますます厳しいこのご時世、これもひとつの生活の知恵だ。

ざっくりした内容は、弱虫のバイキング・ヒックと傷ついたドラゴン・トゥースの"秘密の友情"が世界を変える奇跡を起こす、感動ファンタジー。チビッコにも分かりやすい、王道のストーリーである。観る前からある程度予想出来るにも関わらず、あっさりと感動させられてしてしまう。自分自身、曖昧で多少考える余地のある、観る側にある程度委ねるような映画を好む傾向があるのに。
友情・勇気・情熱・勝利、といったような今も昔も変わらないテーマの映画が作り続けられる理由が、少し分かった気がした。回りくどい伝わりにくい愛の告白よりも、一言『好きだ!』と言われた方がどれだけ心に響くかってことに、似ているような気もする。
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"ドラゴン飼いたいなー"と言ってしまうほど、この映画を気に入った様子のお友達。自分も似たようなもんで、家に帰ってからドラゴンのおもちゃを引っ張りだし、部屋に飾ったりしてみる。アパートはペット禁止なので、とりあえずはおもちゃで我慢することにする。
 
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by monday_panda | 2010-07-08 21:29 | movie | Comments(0)
ざっくりと。
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ここ3ヶ月ほどで観た映画。

『めがね』 監督:荻上直子/出演:小林聡美・もたいまさこ・市川実日子
『殯の森』 監督:河瀬直美/出演:うだしげき・尾野真千子・渡辺真紀子
『ソラニン』 監督::三木孝浩/出演:宮崎あおい・高良健吾・桐谷健太
『おと・な・り』 監督:熊澤尚人/出演:岡田准一・麻生久美子・池内博之
『どんてん生活』 監督:山下敦弘/出演:山本浩司・宇田鉄平・康季丹
『息もできない』 監督:ヤン・イクチュン/出演:キム・コッピ ★
『ぐるりのこと。』 監督:橋口亮輔/出演:リリー・フランキー・木村多江 ★
『百万円と苦虫女』 監督:タナダユキ/出演:蒼井優・森山未來・ピエール瀧
『パコと魔法の絵本』 監督:中島哲也/出演:役所広司・アヤカ・ウィルソン
『東南角部屋二階の女』 監督:池田千尋/出演:西島秀俊・加瀬亮・竹花梓
『俺たちに明日はないッス』 監督:タナダユキ/出演:柄本時生・安藤サクラ
『パーク アンド ラブホテル』 監督:熊坂出/出演:りりィ・梶原ひかり ★
『パッチギ!LOVE&PEACE』 監督:井筒和幸/出演:井坂俊哉・藤井隆
『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』 監督:若松孝二/出演:ARATA

★印、とてもぐっときたやつ。偏った趣向。洋画アレルギー&邦画びいき。
この視野の狭さはよくないなぁ。でも...いやぁ、映画って本当にいいもんですね〜。
 
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by monday_panda | 2010-07-02 03:37 | movie | Comments(5)
ファイナルアンサー?
3月のあたま、海のむこうに住んでいる友達からメールが届く。その中に『スラムドッグ$ミリオネア見た?アカデミー賞とったやつ』そんなような一文が。その時はまだ日本では公開されていなかったので『公開されたら観に行ってみるよ』と返事をした。ということで、先週の土曜日、チャリンコにまたがり多摩川の土手をスイスイと夜風に吹かれ、川崎駅近くの映画館へ。終電間際、老若男女ではなく若若男女が、名残惜しそうに改札の前で騒いでいる姿を横目に、最上階がシネコンになっているビルの中へ。カウンターでチケットを買う。売店でコーラを買う。そして館内へ向かう。何百人も入れる空間に10人もいない。暗くて広くて、なんだかぽつり。夜中の映画館はそれがいい。一番後ろの真ん中の席に腰をおろし、せわしなく流れる、近日公開の予告編をぼけ〜っと眺める。
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『スラムドッグ$ミリオネア』
監督:ダニー・ボイル/脚本:サイモン・ビューフォイ/出演:デーヴ・バテル、アニル・カプール、イルファン・カーン、マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピント

アカデミー賞を8部門受賞したからといって、いい映画とは限らない!と、あまのじゃく精神むきだしで観に行ってはみたものの、いとも簡単にやられてしまった。トレーラーで何度も目にした、日本でもおなじみの人気クイズ番組のワンシーン。それだけのイメージで勝手に、スラム出身の無学な青年が一夜で億万長者になる、単純なサクセスストーリーを想像していた。でも実際は、スクリーンいっぱいに生命感が躍動し、愛に突き動かされ、運命に翻弄された"スラムドッグ"の壮快なラブストーリーだった。
映像や構成に特に目新しさがあるわけでもない、キャストがとびきり豪華なわけでもない、制作費が何百億という大作でもない、ベタでストレートなこの映画に、ぐわんぐわんと心を揺さぶられる。
映画の舞台となったインド、ムンバイのみならず、世界中でなくなることのない、宗教問題、格差社会、人身売買、幼児虐待、売春、貧困などの深刻な社会問題。登場人物のジャマール、ラティカ、サリーム、それぞれの心の奥から噴き出す、欲望、嫉妬、愛情、葛藤、純粋で一途な想い。それらのいくつもの要素を違和感なく巧みに組み合わせ、彼らががむしゃらに駆け抜けてきた壮絶な過去と、スラムを這いずり回り辿り着いた現在とを、テンポよく行き来しながら、物語は最高の結末へ向かって加速度をあげてゆく。
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Q.『スラムドッグ$ミリオネア』を見終わっての、あなたの率直な感想は?
A.最低っ!最悪っ! B.可もなく不可もなく。 C.金返せっ! D.ブラボー!

『D!ブラボー!』
『ファイナルアンサ〜?』
『YES、ファイナルアンサー!』

といった感じで、本来、娯楽としての映画が持っている、愛・夢・希望などのポジティブでハッピーな底力を、ガツンと見せつけられ、魅せつけられた、力強い作品でした。
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by monday_panda | 2009-05-27 23:00 | movie | Comments(5)
落ちる。
土曜日の朝にしては早起き。ごそごそと布団から這い出し、会社に出勤するよりも早く家を出る。多摩川線から目黒線に乗り換え、そのまま南北線直通で飯田橋駅で降りる。地下から地上に出ると、はっきりしない色の空からぱらぱらと雨粒が見上げた顔に落ちてくる。飯田橋駅近くにあるギンレイホールへ。1500円でチケットを購入し館内へ急ぐ。もう席はほとんど埋まっていて前の方の空いている席を見つけとりあえず座る。隣に座ったおじさんに『満員だねぇ〜』なんて話しかけられ、『外もすごい並んでましたよ』と映画館ならではの会話も楽しみながら、時間になるのを待つ。

去年タイへ行った時に、バンコクで働いている浪人時代からの友人が、気になる映画があるから観に行こうよと、一緒にサイヤムにある映画館へ。その時観たのが『The Fall』。ただ、字幕はもちろんタイ語。ぼんやりとしか分からない。見終わった帰り道『めっちゃ、よかったな』と、その映画をいたく気に入った様子の友人を見て、日本に帰ったらもう一度、今度は日本語字幕で観に行こうと思っていたのに、タイミングも悪く、ちょうど東京での上映も終了。レンタルしてテレビで見るよりも、絶対、大きなスクリーンで観るべき映像なだけに、見逃しちまった!と悔やんでいた。そろそろレンタルされる頃かと思いネットで調べてみると、たまたまギンレイホールで再上映していることを知り、これは行かねばと。
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『落下の王国』
 監督:ターセム  キャスト:リー・ペイス、カティンカ・アンタルーほか

オレンジの収穫中、木から落ちて左手を骨折し入院している、5歳の少女アレクサンドリアと、スタントの仕事中、怪我をして入院し、そのうえ失恋もして自暴自棄になっている青年ロイとの間に生まれた『作り話』を軸にして、ストーリーが展開していくやさしい物語。ロイが思いつきで話す物語に夢中になり、空想の世界と現実の世界を自由に行ったり来たりする、アレクサンドリアの姿がとても愛らしく、現実の世界から逃避しようとするロイの苦悩する姿が痛々しい。
安易にCGの力に頼ることなく、4年の歳月を費やし世界各地で撮影された映像の力強さ、スケールの大きさにただただ圧倒される。映像だけでも十分に観る価値のある映画。アレクサンドリアとロイの少しズレた掛け合いに、いちいちかわいいアレクサンドリアのつたない英語に、時折、館内から笑い声が起こる。そんなあったかい空気も含め、目に見えないやわらかなぬくもりに包まれた、素敵な一本でした。
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by monday_panda | 2009-01-31 23:42 | movie | Comments(6)
おにぎりとピカソ。
久しぶりに映画館で映画を見る。

『アキレスと亀』
監督・脚本:北野武
出演:ビートたけし・樋口可南子・柳憂怜・麻生久美子ほか

特に北野映画の熱烈なファンというわけでもないけれど、
最近よくテレビで目にするベレー帽に白衣姿のたけしの映像を見ていると、
なんだかとても見たくて見たくてしょうがなくなったので、プラッと川崎まで。
午前中の早い時間だったせいか、館内の人もポツポツと。
お隣の席のご年輩のご夫婦はとても愉しみにしておられるご様子で。微笑ましい。

主人公の名前は、20世紀を代表するフランスの画家の名前と同じ真知寿(まちす)。
このへんの狙ってるのかそうでもないのか、微妙なラインは意外とすきだ。
裕福な家庭に生まれ、絵を描くことが大好きな真知寿少年は、
画家になることを夢見る。
両親の自殺や、環境の大きな変化の中で、それでも絵を描き続けた少年期。
アート・芸術を志す同志と共に無謀な無意味なチャレンジを繰り返す青年期。
その頃に出会った唯一の理解者幸子と共に同じ歩幅で人生を歩みだす壮年期。
家庭を顧みず、どん欲にわがままにアートの世界へのめり込んでゆく中年期。
どんな時も、何があっても描くことをやめない、やめられないその姿が痛々しい。
本人にとっては当然の行為なんだろうけど、他人からすれば理解しがたいもの。
幾人もの芸術家が、生前よりも没後に大きな評価を獲得したという事実、
このへんも理由のひとつかと。
好きなものを好きなだけ人の目も気にせずやりたいようにやる。
そんな人生を夢見ても大抵の人は、生きる為に必要な事柄に簡単に
心も身体も絡め取られていくもんだと思う。自分も然り。

映画の中の屋台のおやじの一言が頭に残る。
『アフリカの飢えた人の前に、おにぎりとピカソを置いてみろ。
 間違いなく、おにぎりをとるだろ?』

芸術で腹が膨れるのは、その才能を認められた一握りの人間なのだ。
やはり認められなければ、継続は力になりえない。のだろうか?
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by monday_panda | 2008-10-01 23:19 | movie | Comments(0)
ライフイズビューティフル。
世界はときどき美しい

監督:御法川修
キャスト:松田美由紀・柄本明・片山瞳・松田龍平・市川実日子

監督の名前も知らない。トレーラーなんかも見たことがない。
ただ、ビデオ屋で手にした時の、パッケージに惹かれて借りてしまった。
ジャケ買いならぬ、ジャケ借り。もしくはタイトル借り。タイトルがいい。
”ときどき”ってのがいい。

『世界はときどき美しい』『バーフライ』『彼女の好きな孤独』
『スナフキン リバティ』『生きるためのいくつかの理由』
の5つの短編から成るアンソロジームービー。

全編8mmフィルムで撮影したことで、デジタルなんかにはない、
ざらざらとしたやわらかい質感や、あまく滲むようにボケたピン、
画から溢れそうな鮮やかな色彩。色調。が強く強く印象に残る。
映像がとても綺麗。懐かしい。”ノスタルジック”という枠に
収めようとするいやらしい、わざとらしさもなく、必然。
映画の脚本というよりも、エッセイ、詩集、を読んでいるような。
ノンフィクション、ドキュメンタリー番組を見ているような。
映画と分かっていても、画面に映る人物の日常が、そのままどこかで
続いているような。そんな感覚。

いい作品。

きっと本当は ”世界はいつも美しい”けど、人は ”ときどき”しか
美しいってことに気がつけないんだと思う。そう思う。

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by monday_panda | 2008-01-21 23:51 | movie | Comments(2)
パステルカラーみたいな。
『ハチミツとクローバー』
監督・高田雅博。出演・櫻井翔、蒼井優、伊勢谷友介、加瀬亮、関めぐみ。
原作は、羽海野チカの大人気コミック。漫画は読んだことがないけど。

青春恋愛映画っていうカテゴリーがあるとしたら、そこのど真ん中の作品。
美大生っぽくなくたいした取り柄もない、純朴で好青年の竹本、
華奢で可憐な容姿とは違い、エネルギー溢れる絵を描くはぐみ、
ふらふらと放浪と留年を繰り返す、天才的な才能を持った森田、
知的でスマートで優しいけれど、ストーカー行為をしてる真山、
背が高くて美人なのに、気が強くて恋愛になると不器用な山田、
の5人の美大生の片想いを軸に物語が流れていく。

自分も美大で4年間過ごしたけど、まーこんなキラッキラッした
パステルカラーの恋なんて。なかなかあるもんじゃない。とゆーかないっ!
今は高校生とかでも、もっとディープな恋愛をしてそーやし。

実際、はぐや森田みたいな天才肌で、作品がすごいパワーを持ってる友達は
何人かいて、専攻は違っても、『こいつには勝てんなぁ〜』って思うことも
しばしば。その人の持っている才能に惚れる、というより嫉妬する感じ。

設定や、ストーリーに目新しいものや、引っ掛かる部分はないものの、
最後まで冷めずに、飽きずに観ることができた。
キャストがけっこうおもしろかっただけに、なんか残念な気もしたけど。

ちょうどこの映画が公開された頃、ワイドショーの上映作品紹介のコーナーで
おすぎが『青春映画でラブシーンのひとつもないなんてっ!』と騒いでたけど、
確かに、恋って字も下に心があるように、下心のない青春なんてないだろーな。

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by monday_panda | 2007-12-05 23:06 | movie | Comments(1)



イラストレーター栄元太郎のブログ。イラストや写真や言葉。溜まったものを、ぽこぽことアウトプット。
by monday_panda