Top
大きな空と溶岩の町。
5月3日、熊本のネカフェで起床。6時半、静まり返った商店街を抜け交通センターへ。熊本といえば阿蘇山。せっかくの機会なのでベタに観光するのも悪くない。窓口で阿蘇行きのチケットと鹿児島行きのチケットを購入。GWの大渋滞の中、心地よくバスに揺られ自然にうとうと。予定より1時間以上オーバーして阿蘇駅に到着。別に先を急ぐ理由もないし、いくら遅れても問題はないのだ。ここからまたバスに揺られ曲がりくねった山道をくねくねと阿蘇山頂を目指す。ここからも予想以上の大渋滞。片側一車線の道に延々と県外ナンバーの車輌が並ぶ。ここでも予定より1時間以上オーバーして到着。いいのだいいのだ、いくら遅れても。
b0115008_23295513.jpg
阿蘇山西駅からはロープウェーに揺られ火口西駅へ。ウッと硫黄の臭いが鼻をつく。火口を見下ろす高台に群がる観光客に加わる。火口からはもわもわと白い煙が立ち上り、山肌にはゴロゴロと溶岩が幅をきかし、振り返れば新緑の美しい阿蘇のカルデラが視界の端から端までを占領する。デカイ。何もかもが。なんて自然の雄大さに圧倒されていると、係員のどなり声が響き渡る。『有毒ガスが発生しています。速やかに避難して下さい。危ない、危ないっ!』ワイワイと火口に見入っていた人たちが、一斉に小走りで避難する。一瞬で場の空気が一変する。自分も含め真剣に逃げる観光客の姿に、不謹慎だけど笑ってしまった。
その後、草千里へ。どこまでも広がる草原。風が、空が、大地が、雲が、太陽が、空気が気持ちいいのだ。ここでもまた自然の大きさに声もでない。何処を切り取っても同じものしか写らないのに、何度もシャッターをきってしまう。何を写したいのかも分からなくなる。
b0115008_23301657.jpg
午前中よりひどい渋滞の中、バスに乗り込み山を下る。阿蘇駅から熊本市内へ向かうバスに乗り継ぎ、朝来た道を引き返す。まるで初夏のような陽気。陽射しが強いせいか空が白い。目を覚ますと、窓の外に広がっていた緑が灰色のビルに変わっていた。市内に戻り、鹿児島行きのバスの出発まで時間があったので、熊本出身の友達おすすめのラーメン屋で腹を満たす。文句なしでうまい。その土地のことはガイドブックなんかよりも、地元っ子に聞くに限る。
b0115008_23304357.jpg
西の空が茜色から紫色に変わり始めた頃、火の国を後にし、父の故郷鹿児島を目指す。次はいつ熊本に来るだろう。人と人も縁。人と土地も縁。縁があればまた、ということで。
[PR]
by monday_panda | 2010-05-17 23:51 | daily | Comments(0)
<< 蒼い空と碧い海の町。 うららかさんぽ 05 >>



イラストレーター栄元太郎のブログ。イラストや写真や言葉。溜まったものを、ぽこぽことアウトプット。
by monday_panda