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湯煙と地獄の町。
5月6日。朝、町には制服姿の学生やスーツ姿のサラリーマンが多い。そんな中をとぼとぼ歩いていると、働かな..働かな...と強迫観念にとらわれる。が、そんなもんは無視無視。昨日、大分出身の友達に大分のおすすめ教えて〜とメール。丁寧にいろいろと提案していただく。この日は昼から天気が崩れると聞いていたので、近場にすっかとベタに別府へ向かう。友達の、だいぶすたれてるけど珍しいよ。とご提案いただいた"地獄めぐり"にくり出す。
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海地獄・鬼石坊主地獄・かまど地獄・鬼山地獄・白池地獄・血の池地獄・龍巻地獄...。最初に行った海地獄で気がついた。15年前、中学校の修学旅行で来たような...。でもまったく記憶の中から消えている。きっと修学旅行って観光地や名所よりも、ホテルに戻ってから寝るまでの数時間がメインだと思う。断言できる。気を取り直し、地獄をめぐる。
先日、ハワイに行ったのに海に入らなかったと友達に話したら、大ブーイングを浴びたので、別府に行ったのに温泉に入らないのはマズいと思い、竹瓦温泉へ。入浴料100円を払う。歴史を感じさせる木造二階建ての建築。レトロで重厚な浴場の造りは見ているだけで満足してしまう。ここ何日か歩き回った身体がみるみるうちにほぐれていく。日本人でよかった、なんて思ってみる。
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夕涼み。温泉の前の縁台に腰掛け一服していると、かなり高齢のおじいちゃん、おばあちゃんが洗面器片手にやってくる。坂道や細い路地。昔ながらの古い町並みと観光用に新しく整備された町並み。潰れた旅館に、まばらな観光客。観光で育ってきた町。観光のために廃れた町。大なり小なり問題はいくらでもあるわけで、でもそれは致命的な決定的なものではなくて、10年前もそして10年後も、変わるけれど変わらない生活があるんだろうと、そんな風景を見て思う。きっと明日もおじいちゃんはいつもの時間に、いつもの道を通って、あっつい温泉に入りにやってくるんだ。
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夕方、大分市内へ戻る。帰宅途中の学生の波にぶつかり車内は教室のように賑やか。華やか。市内にもどり、すっかり日常を取り戻した街をあてもなくぷらぷら。日が暮れる。友達おすすめの郷土料理とり天とビールで腹を満たし、21時、福岡行きのバスのシートに身体を埋める。
 
by monday_panda | 2010-05-24 20:16 | daily | Comments(0)
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イラストレーター栄元太郎のブログ。イラストや写真や言葉。溜まったものを、ぽこぽことアウトプット。
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