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うららかさんぽ 42
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過日。雨の日比谷。お昼下がり。肩をすぼめ足早に通り過ぎるサラリーマンとは対照的に、雨の中でもかしましいご婦人の輪。大学時代の友人になぜか誘われ、人生初の宝塚観劇。いざ女の園へ。男二人、肩を寄せ合い小さくなって席に着く。ヒゲ面の小汚い男がこんなところに足を踏み入れてしまい、どうもすみませんなどと思う。その反面、どうせ『お金と暇を持て余した、ご婦人たちの遊び』なんだろうと、そんなイメージしか持てずにいる宝塚歌劇。我ながら偏見がひどすぎる。演目は花組公演『エリザベート-愛と死の輪舞-』。

大阪に住む祖母が宝塚歌劇のファンで、よく宝塚まで観劇に行ってはいたが、そんなに足しげく通う魅力はどこにあるんだろうかと。そう何度観ても面白いもんなんだろうかと。2014年は宝塚歌劇誕生100周年記念の年。『清く、正しく、美しく』をモットーに掲げ、100年の長きにわたり続いてきたエンターテイメントが如何なるものなのかと、さぁ、お手並み拝見とばかりに舞台に臨む。(いったい何様きどりなのか…)

などと偉そうに思いを巡らせていたら、幕が上がる。冒頭より劇場内を突き抜ける台詞の声量に圧倒される。オーケストラの生演奏とトップスターの歌声に震え、広い舞台を縦横無尽に飛び跳ねるダンスに魅せられ、シーンごとに表情をガラリと変える舞台美術に掴まれる。あっという間に根こそぎ持って行かれていた。お隣に座る若いお嬢さんも、前の席に座るご年配のご婦人も、ハンカチーフで何度も何度も涙を拭っていらっしゃる。涙は流さずとも、私もまったく同じ気持ちです。感動の余韻を引きずったまま、いつもより少し背筋をピンっとして帰宅。そのまま何時間も動画サイトに入り浸っていたのは言うまでもない。そうです。感化されやすいタイプです。

ひやかし半分で観に行ったのに(ひやかしなら来るな)、目の前には予想を遥かに凌駕する、愛と夢と感動のステージが広がっていました。百聞は一見に如かず。今まで体験もせず色眼鏡で見てしまっていたことを、今はただただ謝罪したいと思っています。今日から僕もFOREVER〜♪ TAKARAZUKA FOREVER〜♪です。
(東京都・千代田区・東京宝塚劇場)
 
 
 
by monday_panda | 2014-10-30 19:31 | stroll | Comments(0)
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