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先週、世田谷美術館で開催中の『ボストン美術館 パリジェンヌ展』に行きました。特にこの時代の絵画が好きとか、パリに並々ならぬ思い入れがあるとか、そういうわけではないのですが、気が向いたのでぷらりと行ってみることにしました。世田谷美術館へ続く砧公園の雄々しい木々の間にとどまっている、冬の朝のぴーんとした冷たい空気がとても気持ちのいい日でした。

会場内にはマネやドガ、ルノワールやピカソなどが描いた、パリという街で逞しく生きる女性たちの肖像が展示されていました。どれもこれも見応え十分のものばかり!と言いたいところですが、いかんせんこういう分野に疎いもので。気になった絵の前だけで立ち止まり、ふらりふらりと近づいたり離れたりしながら見つつ、ふむふむと分かったような顔をして、そそくさと会場をあとにしました。大学時代、デザインを専攻していたこともあり、油彩でキャンバスに描くことも鑑賞する機会もほぼありませんでした。こういう絵画を見ていつも思うのは、とにかく絵が上手い!ということに尽きます。画家の想い、時代背景、流行、表現技法など、語るべき箇所はいくらでもあるんだろうけれど、上手い。とはいえ、細かいなぁと思って近づいてみると、筆の跡ががっつり残っていたりします。適当に色が置かれているように見えるけれど、離れてみるとそれが見事な陰影を作り出していたりします。緻密に見えて思いのほか曖昧。そう考えると普段のものの見方も意外と曖昧なもので。経験や思い込みなどある程度の情報だけで、漠然といろいろなものを形作っているのかなぁと、自分の視覚や感覚の曖昧さに呆れてしまうばかりです。

ということで、こちら、普段のイラストとは違って重厚で少しこってりとした油彩っぽいイラスト(顔ハメパネル部分)を描かせていただきました。昨年、『マツコ&有吉の怒り新党』の終了に伴い、新しく始まった番組の『マツコ&有吉 かりそめ天国』の告知用ポスターです。
依頼をいただいた際『フレスコ画とか油絵っぽい絵って描ける?』と聞かれ『たぶん…。描ける…ような…気がします…』と曖昧な返事をした結果、このテクスチャはああしましょう、このタッチはこうしましょう、どうしましょう、そうしましょう、とアートディレクターの方と二人で、ああでもないこうでもないと試行錯誤を重ねた末、フレスコ画風のイラストになんとか辿り着くことが出来ました。このイラストのタッチも、かりそめのものにすることなく、しっかりと消化して自分のものにせななぁと思ったお仕事になりました。どうでもいいことですが、かりそめって言葉の響き、ええなぁって思います。


Client :
テレビ朝日マツコ&有吉 かりそめ天国
Media : ポスター
Design : Pantagraph
 


by monday_panda | 2018-02-13 16:17 | works【 illust 】
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イラストレーター栄元太郎のブログ。イラストや写真や言葉。溜まったものを、ぽこぽことアウトプット。
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