人気ブログランキング |
Top
<   2009年 01月 ( 3 )   > この月の画像一覧
落ちる。
土曜日の朝にしては早起き。ごそごそと布団から這い出し、会社に出勤するよりも早く家を出る。多摩川線から目黒線に乗り換え、そのまま南北線直通で飯田橋駅で降りる。地下から地上に出ると、はっきりしない色の空からぱらぱらと雨粒が見上げた顔に落ちてくる。飯田橋駅近くにあるギンレイホールへ。1500円でチケットを購入し館内へ急ぐ。もう席はほとんど埋まっていて前の方の空いている席を見つけとりあえず座る。隣に座ったおじさんに『満員だねぇ〜』なんて話しかけられ、『外もすごい並んでましたよ』と映画館ならではの会話も楽しみながら、時間になるのを待つ。

去年タイへ行った時に、バンコクで働いている浪人時代からの友人が、気になる映画があるから観に行こうよと、一緒にサイヤムにある映画館へ。その時観たのが『The Fall』。ただ、字幕はもちろんタイ語。ぼんやりとしか分からない。見終わった帰り道『めっちゃ、よかったな』と、その映画をいたく気に入った様子の友人を見て、日本に帰ったらもう一度、今度は日本語字幕で観に行こうと思っていたのに、タイミングも悪く、ちょうど東京での上映も終了。レンタルしてテレビで見るよりも、絶対、大きなスクリーンで観るべき映像なだけに、見逃しちまった!と悔やんでいた。そろそろレンタルされる頃かと思いネットで調べてみると、たまたまギンレイホールで再上映していることを知り、これは行かねばと。
落ちる。_b0115008_14313372.jpg

『落下の王国』
 監督:ターセム  キャスト:リー・ペイス、カティンカ・アンタルーほか

オレンジの収穫中、木から落ちて左手を骨折し入院している、5歳の少女アレクサンドリアと、スタントの仕事中、怪我をして入院し、そのうえ失恋もして自暴自棄になっている青年ロイとの間に生まれた『作り話』を軸にして、ストーリーが展開していくやさしい物語。ロイが思いつきで話す物語に夢中になり、空想の世界と現実の世界を自由に行ったり来たりする、アレクサンドリアの姿がとても愛らしく、現実の世界から逃避しようとするロイの苦悩する姿が痛々しい。
安易にCGの力に頼ることなく、4年の歳月を費やし世界各地で撮影された映像の力強さ、スケールの大きさにただただ圧倒される。映像だけでも十分に観る価値のある映画。アレクサンドリアとロイの少しズレた掛け合いに、いちいちかわいいアレクサンドリアのつたない英語に、時折、館内から笑い声が起こる。そんなあったかい空気も含め、目に見えないやわらかなぬくもりに包まれた、素敵な一本でした。
落ちる。_b0115008_23105517.jpg

by monday_panda | 2009-01-31 23:42 | movie | Comments(6)
年に一度のラブレター。
正月、3日に帰京。アパートのポストからごそっと年賀状を引き抜き、その場で立ち尽くしたまま、ペラリペラリとにやにやしながら眺める。大半は会社の同僚や大学のクラスメイトからで、さすがにデザインの仕事をしているだけあって、どれもなかなか凝ったもので、面白い。しかし自分はというと、毎年、毎年、年賀状を作るのは年が明けてからで、1月1日に届くように年賀状を出そうという気がないわけではないけれど、気がつけば、いつも新年を迎えているのだ。

年に一度の親しい人達へのお手紙。中途半端なもんは送れない!という変なプレッシャーを感じる。正月の間だけ机の上にポンっと置かれているのはなんだか淋しいので、せめて1月の間だけでも、壁にブスッと刺しておいてもいいようなものにしようと、シャカシャカと手を動かし、イラストを仕上げる。2009年、1枚目のイラスト。この絵みたいに、なんでもないけれど、なんだか楽しい、なんだかハッピー、そんな場面が、2009年、みんなのもとへたくさんたくさん訪れますように☆
年に一度のラブレター。_b0115008_165176.jpg

by monday_panda | 2009-01-17 02:01 | illustration | Comments(7)
ふり向くな君は美しい。
土曜日の夕方、高校時代のサッカー部の友人Nからメールが届く。
"高校サッカー決勝、見に行くん?"と。年末から体調を悪くしていたこともあり、
やんわりと断りのメールを返す。このメールのことを同じサッカー部のYに話してみると意外に乗り気。"ええなぁ、行こや、行こや。"と。みんな行くならちょっと無理してでも行こうかな〜と考えを改め、"やっぱり行こかと思う"とNにメールを送信。日曜の夜、Yと一緒にいるところにサッカー部の後輩からYのケータイに着信が。"明日、選手権見にいきませんか?"という内容。当日券を購入するつもりだったけれど、もしかしたら厳しいかもという情報を聞き、電話の向こうの後輩に急遽ネットでチケットを購入してもらう。しかし、どいつもこいつもサッカーバカ。香川県の端っこで、瀬戸内海の見えるグラウンドで必死でボールを追っかけていたのはもう10年も昔の話。何処にいても、何歳になっても、結局みんなサッカー小僧。なんだか、それがとても嬉しかったりするのです。

第87回全国高校サッカー選手権大会・鹿児島城西 対 広島皆実。いざ聖地、国立へ。テレビや新聞で騒がれている城西のエース、大迫勇也見たさなのか、想像以上の人、人、人。Jリーグや代表の試合でも、なかなか満員にはならないのに、みるみるうちにスタンドが埋まっていく。そんな光景を眺めながら、ぱらぱらと降り始めた雪の中、広島皆実側のスタンドに腰をおろし、ビール片手に身体を震わせながら、キックオフを待つ。"こんな中でサッカーできるなんて、あいつら幸せやな"とYが嬉しそうに言う。本当にそう思う。素直にうらやましい。自分たちの実力だとそこに届くわけがないと分かっていても、高校でサッカーをしていた人間ならきっと、国立のピッチを走る自分の姿を思い描いたことがあるはずで、何千、何万ものサッカー小僧がこのピッチに憧れ、夢見て、目標にして、ボールを追っかけて来たんだと思う。そして今もここを目指してボールを蹴っているサッカー少年が日本全国にいるんだなぁ、と。そんなことを考えているうちに、キックオフ。プロでもない、10歳も年下の10代の選手達のシュート、パス、フェイント、ドリブル、そのワンプレイごとに声をあげ、腰を浮かし、拳を突き上げ、拍手をおくる。へたなJリーグの試合なんかより何倍も見応えがある。サッカーに明け暮れた10年前の熱い気持ちが蘇ってくるような、ナイスゲームだった。端から見ていても、明らかに90分間走り続けた広島皆実のゲーム。終了のホイッスル。3-2。広島皆実の初優勝で大会は閉幕。
ふり向くな君は美しい。_b0115008_23274075.jpg

国立をあとにし、少し熱気を帯びた駅へ向かう人混みの中、頭の中で無限ループする大会のイメージソング。"うつ向くなよ ふり向くなよ 君は美しい テレテテッテテレッテ〜♪" そう、君は、君たちは美しい。
by monday_panda | 2009-01-13 23:52 | football | Comments(6)



イラストレーター栄元太郎のブログ。イラストや写真や言葉。溜まったものを、ぽこぽことアウトプット。
by monday_panda