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<   2009年 02月 ( 5 )   > この月の画像一覧
ウォーキンオンザレインボー。
3月に地元の友達が結婚する。
自分のまわりでは、25歳前後で第1次の結婚という波がきて、30歳を迎える来年あたりをピークに第2次の結婚の波が来るような予感。最初のビッグウェーブの時は砂浜で余裕かまして傍観していたけれど、どうやら2回目のビッグウェーブも波打ち際でふらふらしてそうだ。いつになったら波に乗れるんだろうか。次の波がくるまでにはせめて腰ぐらいまでは浸かっておきたいもんですが。

新郎とは中学の同級生。そして新婦とは保育所から中学までずっと同じ学校に通った仲。何年か前に二人がつき合ってると聞いた時も驚いたけど、去年の年末に新郎から電話で結婚を報告された時は、ほんとにビックリした。13の春に出会った二人が、15年の長い長い時間をかけて、その距離を縮め、その隙間を埋めて、気づくといつのまにか、肩を並べ、自然と手をつなぎ、同じ場所を歩いてたのかな。なんて。中学の時なんか罵声を浴びせ合っている二人の姿しか記憶にないのに、なにがきっかっけで、こんな幸せな事件に発展するかなんて、本人たちにも分からないものなんだろうか。

実のところ、披露宴で流すための映像の編集を依頼されたけれど、さすがに一人でやる自信も技術もなく、代わりといってはなんやけど絵を描くよと。そうして描き始めたイラスト。白い紙に向かい手を動かすたびに、新郎新婦、そして中学のみんなと過ごした思春期のしょっぱい思い出が、ぽこぽこと頭に浮かび、なんだか胸がキュンとなるような、好きだよと言えずに初恋は〜♪なんて口ずさんでしまいたくなるような、甘酸っぱい気持ちでいっぱいになる。

今年で29歳。15年、20年たっても途切れない絆。友情だったり愛情だったり。つながってる相手によって、時間や状況によって、少しずつ色やカタチ、大きさや強さは様々だけど。ほつれたり、ちぎれそうだったり、からまったり、ひっかかったり。長い時間の中で少し傷んできたそんな頼りないつながりだからこそ、愛着を持って、大切に思い、これからも変わらずええ距離でつながっていられればと。そんなどうでもいいことを思ったりするわけです。なにはともあれ結婚おめでとう。
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by monday_panda | 2009-02-28 10:13 | illustration | Comments(6)
ヒポポタマス。
小学生の頃、よく口喧嘩をして『ばぁか、ばぁ〜か』と連呼したあげく
なぜか、最終的には『カァ〜バ、カァ〜バ』と悪口なのかなんなんだか、
よく分からない言葉の言い合いになっていました。カバもいい迷惑です。
"バカ"を反転して"カバ"。単純すぎます。小学生男子の頭ん中。

そんな悪口にもなってしまうカバ。ずんぐりした体で鼻から上だけを水面に
出しての〜んびりしている、なんだか愛嬌のある奴らも実は意外に凶暴です。
そして意外に俊足です。見かけだけで判断しちゃいけません。カバもバカも。
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by monday_panda | 2009-02-22 05:20 | illustration | Comments(6)
パワーオブデザイン。
バレンタインの昨日。とても暖かかった。むしろ暑いくらいだった。こんなんじゃぁ、チョコレートも溶けちまうなぁと、どうでもいい心配をしてみる。昨日ほどじゃないにしろ真冬という空気でもない今日、昼過ぎに高円寺に行く用事があったので、少し早めに家を出て、久しぶりに吉祥寺まで足を延ばしてみる。
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井の頭公園とは反対の出口を出て、家族連れやカップルで賑わう商店街をトコトコと抜け、伊勢丹へ向かう。この建物の7階にひっそりと武蔵野市立吉祥寺美術館がある。目的は1月の終わりから開催されている“原研哉デザイン展 本 〜友人、原田宗典がモノ書きだったおかげで。〜”。こんなとこに美術館なんてあんのかなぁなんて思いながら7階に着くと、こじんまりとした館内に整然と展示された本の数々が。見たり、読んだりしたことがある本もいくつか並んでいる。原研哉といえば、まず一番に出てくるのが無印良品のアートディレクション。丁寧、上質、静寂、均等といったキーワードが浮かぶ。まさに、ひくデザイン。要らないものは削ぎ落とす。シンプルイズベスト。必要最小限の情報だけで組み上げられた静かなデザイン。というのが今までに目にしてきた作品から受ける印象。ただ、今回の展示は装丁がメイン。普段のデザインではあまりイメージにない色やイラストを使い、無駄で少しズレた要素を、手に収まるサイズの平面の上で、確かに必要なものとして扱っている。ただ、あくまで主役は本の中身。ごちゃごちゃと着飾り過ぎても、ペラッペラで素っ気なさ過ぎてもいけない。この微妙なバランスが難しい。なんだか人みたいだ。なんてことを感じる。
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装丁が変わるだけで本の売れ行きがまったく違ってくる、という話しも聞く。太宰治の小説の表紙にマンガ家のイラストを使ったら、購買層がガラッと変わったように。いくら内容が良くても、手にとってもらって、頁をめくってもらわないことには本として成り立たない。そのために、なにかしらの"きっかけ"や"ひっかかり"をデザインで補っていくわけで。こんな身近にある、小さな本ひとつとっても、書体、紙、印刷と、デザインの持つ力をいくらでも注ぎ込める。

そんな小さな"気づき"でちょっとした意識の変化。この積み重ね。明日もはりきってデザイン、デザイン!
 
by monday_panda | 2009-02-16 02:45 | design | Comments(6)
パワーオブカラー。
会社からの帰り、大学のサッカー部の新年会に顔を出す。久しぶりに会う顔もちらほら。こうやって、たまに会って学生の頃と変わらず、ケタケタとみんなして笑っていると、景気が悪い、不況だなんてことも、まったく関係なく思えてくるもんで。

終電近くまで飲み、『ほな、また』と渋谷からの各駅電車に乗り込み、ゴトンゴトンと一定のリズムに揺られる。ボケーっと見るでもなく車内を見回す。黒い。黒い。黒い。着ているものが。頭の上にぶら下がる、普段自分たちがカチカチと手を動かし作っている、赤や黄色の派手な中吊り広告が場違いじゃないんだろうかと思えてくる。とにかく着ているその色に、グイっと惹きつけるような力がない。そんな中、途中、乗り込んで来たキレイな紫のダウンジャケットのお兄さんに目がいく。よく見ると、その隣のお姉さんは、同じような紫のパンツ。その奥にも紫色のスカートをはいたお姉さん。斜め前にも、鮮やかな紫のマフラー姿のお姉さん。そういう自分も、足下は紫のスニーカー。今年の流行色はパープルなのか?とか思いながらも、やっぱり、キレイで、鮮やかな色はパッと目に飛び込んで来る。周りが暗ければ暗いほど。
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確かに、黒だと無難だし何にでも合うしカッコいいとは思うけど、大事な商談の場に真っ赤なスーツが合わないのは分かるけども、みんながみんな黒い服を着ていると、なんだか、気分も落ちてくる。『おまえは仕事着が私服だから、そんな適当なことが言えるんだ!』と言われるとそうなのかもしれないけれど、もうちょっと、街に色が溢れてもいいような気もする。こんなご時世だからこそ。
病は気からじゃないけれど。時代を反映する色が流行ったりもするので。不景気のまっただ中、どうせなら黒い人混みよりも、色とりどりのカラフルな人混みにまみれる方が、なんだか気持ちも上がる。想像以上に色の力は大きい。なんてことを思うのです。
by monday_panda | 2009-02-11 07:23 | daily | Comments(5)
贈る。
最近テレビをつければ"不況、不況"と、そのせいなのか、はたまた、たまたまそういう時期なだけなのか、去年に比べると本当に仕事が暇。

2月2日は会社の同じチームのAD(アートディレクター)の誕生日。先週末から、何かプレゼントしようか?と他のデザイナー2人とひそひそと相談。"ドラえもん"が大好きな人なので、ネットでグッズを探してみたり、仕事帰りにおもちゃ屋へ足を運んでみたりするものの、あまりグッとくるもんが見つからない。といっても自分たちの趣味に合うものがないだけで、本人の好みは完全に無視。最終的に東京駅に売っていた、ドラえもんの人形焼きにメッセージカードをつけようか、と話もまとまる。ただ、そのメッセージカードから話が膨らみ、いつのまにかドラえもんをパロッた単行本でも作ろうかということになる。それぞれページごとに3人で作業を分担し、すぐ目の前のデスクに座っている本人にバレないようにこそこそと、"ちゃんと仕事してますよ"オーラを出しながら手際よく作業をすすめる。

実際、普段の仕事はフィルターが多過ぎて、何のために、自分がそのデザインをしているのかが分からなくなる。まずは自分の会社のAD、次に代理店のAD、CD、営業、そしてクライアントの営業、最後にお偉いさんの皆々様のOKをもらったモノが、ようやく世に出て、消費者の人々の目に触れる。この何重もの超強力なフィルターをうまく潜り抜けたものだけが、日の目をみることになるのだけれど、結局、誰のために自分が頭を使って、手を動かしているのかが曖昧になってくる。最終的に出来上がったひとつの広告を、一番見てほしいのは一般の人々であるはずなのに、知らず知らずのうちにADやCDの好きなテイストになっていたり、変にクライアントに媚びたデザインになっていたりと、毎度、あぁぁぁぁぁぁ〜とため息がでてしまう。
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そんないつもは疑問や違和感を感じながらやっている作業も、この時ばかりは、普段とは違って、みんな積極的に”こうしよう、ああしよう”とアイデアを出し、自分たちの共有するイメージを、自由に、自分たちの感覚と判断でビジュアルに落とし込んでいく。10ページ程度の薄っぺらい本だけど、きれいに製本までして作業は終了。仕上がった本を3人で何度もペラペラと回し読む。『できたぁ〜!』という一言に充実感が滲む。受け取ってくれる相手の喜ぶ顔が想像できるだけで、こんなにもモチベーションが違ってくることを、改めて思い知らされる。

ひとつ年上のデザイナーの『普段から、こんな気持ちで仕事ができたらいいのにな』という言葉に、『そうっすねぇ〜』と軽く答え、そして深く大きく頷く。
by monday_panda | 2009-02-03 02:36 | design | Comments(7)



イラストレーター栄元太郎のブログ。イラストや写真や言葉。溜まったものを、ぽこぽことアウトプット。
by monday_panda