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<   2010年 04月 ( 9 )   > この月の画像一覧
たんたんたんと。
先日、夜にお友達に会う予定があったので少し早く出て中目黒で下車。そのままとっとことっとこ広尾まで歩いてみる。暑くもなく寒くもなく、ちょうどええ、ほんまちょうどえぇ季節になってきた。

目的地は広尾駅近くにある、EMON PHOTO GALLERY。市橋織江展”Gift“を見に行く。働いていた頃によく雑誌や広告で目にした、色の淡いなんか気になる静かな写真。生のプリントも見てみたいなぁなんて思っていたので、いい機会だった。印象的な、光の白と空の水色。単純にキレイだと思った。キレイってだけで十分なんだと思った。そこには淡々とした強さがあった。

広告の仕事に携わって6年。今はその場から一時撤退。また縁があればその現場に戻るかもしれないし、まったく別の場所に身を置くかもしれないけれど。広告の仕事において、写真、カメラマンさんというのは切っても切れない関係で、大半の仕事で写真は必要となる。デザインだけがとても洗練されていても、写真だけがとびきり魅力的でもダメ。デザイン次第でいい写真をダメにしてしまうこともあるし、その逆もまたしかり。バランスが大事なのだ。その塩梅が。なんてことを教えられた。
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ただ正直なところバランスばっかり考えてもつまらん。それは広告のお話に限らずなんにおいても。お互いが低い位置にあるならなおさらで。そのバランスを崩してでも成り立ってしまう個々の強さがあり、時にはアンバランスな不均衡な心地よさもある。個があってこそのチームワークなもんで。足を引っ張らない程度に、うまく補う程度に、なんて考えもどうなんだろう。小さくまとまるよりも、大きくはみ出すくらいが見てて痛快だったりするけれど。

あっさりと何色にでも染まり、こだわりもなく何者にでもなれる、それでも揺るがない淡々とした強さに憧れる。淡々とした美しさに憧れる。
 
by monday_panda | 2010-04-26 23:58 | art | Comments(3)
うららかさんぽ 03
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うららかな春の陽射しの中を、さらりと手をつなぎ歩く紳士と淑女。
まるでつき合いはじめの初々しい恋人同士のように。春は恋の季節だ。
(京都府・東山区)
 
by monday_panda | 2010-04-18 23:16 | stroll | Comments(0)
階段と猫の町。
12日・10時・尾道。普通電車を乗り継ぎ、乗り継ぎ、8年ぶりに階段と猫の町へ。山手に広がる迷路のような階段と路地を歩き回り、雨に降られ散り始めた桜と、雨に濡れ存在感の増したお寺を堪能する。巨匠たちも愛した映画の町。山の中腹から見下ろす、瀬戸内海、向島。ジオラマのように広がるノスタルジックな趣のある町並みがやたらと心に沁み入る。8年前はこんな風には思わなかったのに。
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14時、商店街のはじまりにある香味喫茶ハライソ珈琲へ。浪人・大学と一緒に過ごした友人が尾道に住み着いている。そしてここで働いている。というそれだけの情報で、なんのアポも取らずに来てみたけれど、姿はない。店長さんに事情を説明すると連絡してくれ待つこと15分。印象的だった長い髪からスッキリと、おかっぱ頭になった友人と3年ぶりに再会。お互いがつがつ喋るタイプじゃないだけに、久しぶりの再会にも会話はもちろん弾まない。ぽつぽつと。ぽろぽろと。カフェラテをすすりながらそんな空気を楽しむ。友達の”かわらんなぁ“の一言に嬉しさ半分、歯痒さ半分。
階段と猫の町。_b0115008_4253486.jpg
”船に乗ろうか“と乗船料60円を払い、泳いでも行けそうなお隣の島へ。何をするわけでもなく、雨の中、傘をくるくる回しながら気の向くまま歩き続ける。変な看板やおかしな建物を見つける度につっこみをいれつつ。一人の散歩が好きだけど、今は二人の散歩も悪くはない。

人に会って話しをして、こんななんでもないことが、なんだか特別に思えたぎゅうぎゅう詰めの3日間。当たり前ではない。大事にしないと。そういう感覚。
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13日・7時・新宿。帰京。久々の満員電車におっかなびっくり。
次はどこ行こう。誰に会おう。そして何を話そう。
 
by monday_panda | 2010-04-17 04:28 | daily | Comments(2)
人情と笑いの町。
11日・12時・烏丸五条。関西組2名、関東組2名。結婚式で話し足りなかったメンバー4人で比叡山を目指す。車中、3年ぶりとか、6年ぶりに会ったというのに、晴れと曇りと雨、どれが一番好きかだとか、満開の桜と散り始めた桜はどちらが好きかなどと、相変わらすどうでもいい話題を、いかにも重要で運命を左右する問題かのように真剣に話し込む。人類が共有すべき”顕著な普遍的価値“を持つ世界遺産である、霧に霞む延暦寺を散策するも、想像以上の感動はない。自分にとっては、何年経っても変わることのない関係こそがなによりもの、でかい財産。だったりするのだ。
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11日・19時・心斎橋。大学の同級生と別れ高校の同級生に会う。浪人時代に遊びまくったミナミの街。十年一昔。思えば遠くへ来たもんだ...。道頓堀の上で待ち合わせ、近くの沖縄料理屋へ入り、讃岐弁で近況なんぞを報告しあう。なんだかしっちゃかめっちゃか。西日本連合軍。ビール片手にこれまたうすっぺらな会話に終始する。とはいえ、イラストやデザインを生業にしている友人だけに、そんな中にもヒントやきっかけはぽつぽつとあるわけで。会話はタダだ。大阪のおばちゃんなみのがめつい感じで、貰えるもんは貰っておかなければ。もったいない、もったいない。道頓堀の水面にチラチラと反射するネオンの誘惑に別れを告げ、最終列車にゆられ一路姫路へ。
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12日・1時・姫路。漫喫で就寝。無計画にも程がある...。
12日・7時・岡山。晴れの国もこの日は雨。つめたい雨。
 
by monday_panda | 2010-04-17 04:23 | daily | Comments(2)
うららかさんぽ 02
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むかしむかし、その昔、おつき合いしていた彼女が
”京都タワーは真下から見上げるのが一番カッコいい“と言っていた。
百聞は一見にしかず。今度、確かめにいってみよう。
(京都府・下京区)
 
by monday_panda | 2010-04-16 22:33 | stroll | Comments(2)
幸福なため息。
土曜日、正確には金曜日の夜、品川から高速バスに乗り込み、年末ぶりの京都へ向かう。朝7時、カチコチの体で京都駅にポンっと落とされる。とてもいい天気だ。最高の結婚式日和だ。とりあえず、京都御所近くのゲストハウスへ向かい、着替えをすまし荷物を預ける。深夜バスにゲストハウス、時間や快適さよりもとにかく今は安さを選ぶ。なんだか学生かバックパッカーみたいだけれど。その後、革靴をコツコツ鳴らしぷらっぷらっと会場の八坂神社を目指す。集合時間の2時間以上前に到着。早すぎたか...と、八坂神社裏の円山公園の桜でも拝もうと、ぞろぞろと遠足のように連なる観光客やら、気圧されるような若さをまき散らす学生の新歓やら、希望に満ち溢れたように見える新社会人くんたちのお花見やら、ぽかぽかの春の陽気と、はらはらとちょうど散り始めた満開の桜に、自然と気分も高揚しどこかふわふわしている人達の間をすり抜けすり抜け桜を見上げる。京都の町並みに、京都の低く広い空に、桜はよくあう。.......なんてな。
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13時。半分、同窓会のような結婚式。舞殿挙式なるものに参列する。新郎新婦は羽織・袴に白無垢姿。観光客でごった返した境内中央にある舞殿に並ばされ、見物客に写真を撮られまくり、見世物のごとくさらされる。神主がゴニョゴニョと祈り、巫女がシャラシャラと舞う。とはいえ、今までにない場所と状況に柄にもなくなんだか神聖な気持ちにもなる。そんなとこが日本人だ。
新郎くんとは浪人、大学と5年間同じクラス。新婦さんとは大学4年間同じクラス。4年間、顔ぶれが変わることのない20人だけの小さなクラス。クラスメイトのみんなは二人の仲睦まじい姿も、超険悪な姿も、夫婦芸人のような姿も、ずーっと見てきた、というか兄弟姉妹を想うような大きな愛で見守ってきた。それは今までも、そしてこれからも。だいぶ前に入籍はしていたものの、こうしてケジメではないけれど、結婚式という目に見える形で、二人の幸せを一緒に祝福できることに、クラス一同なんだか”いやぁ〜よかったなぁ“と深くしみじみと幸福な溜め息をついてしまう。無意識についてしまう。”はぁぁぁ〜“っと。
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”溜め息をつくと幸せが逃げていく“なんてことも言うけれど、この日の溜め息はいくらついても、幸せが逃げていくなんてことはなかった。つけばつくほど幸せがそこら中に満ち溢れていた。逃げることなく、消えることなく、ふわふわと、ふわふわと。
 
by monday_panda | 2010-04-16 02:07 | daily | Comments(2)
うららかさんぽ 01
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狭い狭いと思い込んでいた東京の空。大都会の空。
ぼけ〜っと見上げてみると、んなこたぁない。なかなかどうして。
(神奈川県・古市場)
 
by monday_panda | 2010-04-13 23:57 | stroll | Comments(0)
チリユクサダメ。
桜は春に 恋をした

厳しい冬を耐えるのは 寒くて つらくて 苦しいけれど
すべてをほんわり包み込む あったかくて やさしい きれいな春に
いさぎよく 散りゆく桜は 恋をした
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by monday_panda | 2010-04-02 23:33 | illustration | Comments(2)
不思議の国の。
3月20日、成田をテイクオフ。行き先はアメリカ合衆国はハワイ州ホノルル市。3泊5日のワイハの旅。渡航目的は友人の結婚式のため。新郎のTくんとは高校の同級生。小・中は違うものの、小学生の頃は同じサッカークラブのチームメイト。竹馬の友ならぬ、蹴球の友。蹴鞠の友。本当に結婚おめでとう。

1月のおわり、新郎Tくんから突然の”ハワイ来ない?“とのメールに”ハワイ行きたい!“と返信。あれよあれよという間にハワイ行きが決まった。ご一緒させていただくのは、こちらも蹴球の友であるYくん。
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午前7時過ぎ、ホノルル国際空港到着。テンションの上がり始めたとこで、入国審査官に出端をくじかれる。『タロウサン、ニホンデタイホサレタコトハアリマセンカ〜?』と眉をひそめ外国人らしい日本語で尋ねられるものの無事入国。どんだけ悪人顔なんだか。自分でも認識しているとはいえ、やっぱり凹む。結婚式は3日目。それまでの2日間どれだけ遊ぶかが...焦点だ。とはいえ、自分はまったくのノープラン。一緒に行動する、Yくん、新婦のお友達のRさん、高校の同級生のOさんに任せよう...。他力本願全開。風まかせ、人まかせ。
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1日目、昼間は4人で街をぷらりぷらり。心地いい空気がふわりふわり。チーズバーガーやピザをぺろりぺろり。もちろんビールもごくりごくり。夜、新郎新婦と合流し、ご両親にぺこりぺこり。その後若者だけでディナーをぱくりぱくり。時差とお酒でふらりふらり。とろりとろり。ホテルに戻ると一瞬でこっくりこくり。
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2日目、早朝から車をレンタルし、左ハンドル・右車線にそわそわするYくんの運転でみんなをお迎えにあがる。アラモアナショッピングセンターやウォルマートで、各自お目当ての品をたんまり買い込む。エステへ行くという新婦のRちゃんと別れて、5人で憧れのノースショアを目指す。途中、ハレイワの古びた町並みに癒され、マツモト・ストアでシェイブアイスを頬張る。最終目的地であるサンセットビーチへ無事到着し、水平線へ沈む太陽をのんびりと待つ。TくんとYくんと並んでまっ白な砂浜を歩くと、思い出すのは高校時代の部活。地獄の砂浜ダッシュ。美しい雄大なハワイの砂浜が一瞬、遠浅の有明海水浴場に思えた。楽しみにしていたサンセットは、残念ながら結局水平線へ隠れる前に雲の中へ隠れてしまった。お楽しみは次にとっておこう。と暗くなりはじめた大きな空の下を時速55マイルで帰路につく。
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3日目、朝、新郎新婦のホテルへ向かう。黒いスーツ。少しこの町並みの中では浮いている気がする。ホテルへ着くとこの日の朝の便で到着した、高校の同級生のNくんとOちゃんの姿も。先日、日本で会ったばかりの二人とへらへらと言葉を交わす。そうこうしている間に、大きなリムジンへ押し込まれ教会へ向かう。青い海を臨む気持ちのいい空間で、新郎新婦がリハーサルの真っ最中。僕たちの姿を見つけ、おちゃらける新郎。カメラを取り出し更にあおる悪友。更にそれにのっかる新郎。でも途中、天井を見上げ何かをグッとこらえる新郎の姿がとても印象的で、男前だった。ウディ・アレンのような牧師に促され、映画のワンシーンのように二人は愛を誓う。その姿もまた印象的で、とてもきれいだった。
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式の後、外へ出て撮影会。の後、ホテルへ戻りお食事会。親族と近しい友人だけということもあり、アットホームで一家団欒のようなあたたかい空気が、海からの穏やかな風に溶けふわりと舞い上がる。夕方、再度集合しフラを鑑賞。フラよりも談笑。思い出話で爆笑。日が落ちても落ちないテンション。のまま街へくり出し何軒かはしご。深夜12時もとっくに過ぎ、ぷらぷらとホテルへ向かう帰り道。肩を並べハワイのうかれた空気の中を練り歩く、アラサーの酔っぱらいジャパニーズ数名。そんな姿を見ているとなんだか不思議な気分になる。楽しいとかおもしろいというよりも、とらえどころのない、言葉にできないハッピーな感じ。そんなとても幸せな不思議な感覚。 
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翌朝、寝ぼけ眼のまま空港へ。7時間のフライトを終え、東京の風に頬を撫でられると、自分の意志に反し、たちまちに5日間の不思議の国から現実へ引き戻される。できることなら、もう少し不思議の国でうかれていたかった。何もすることのないこの国から逃亡していたかった。
とはいえ、この5日間、不思議の国へ招待してくれた新郎新婦に最大限の感謝と祝福を。ありがとう、そしておめでとう。
 
by monday_panda | 2010-04-01 23:57 | daily | Comments(2)



イラストレーター栄元太郎のブログ。イラストや写真や言葉。溜まったものを、ぽこぽことアウトプット。
by monday_panda